麻酔科医とのあれこれ・About General Anesthesia(骨折ストーリー7)

眠れる森のねこ、全身麻酔

※「眠れる森の美女」をイメージして描きました(笑)


人生初の全身麻酔!

ここでは術前、術中、術後の麻酔科の先生とのやりとりなどを書きました。

【入院前の麻酔科医との面談】

 麻酔科医が全身麻酔の手順などをと説明してくれました。

私は右肩の手術なので麻酔が効いた後、座った体勢でやるというので、
思わず、

「その時、私は意識ないんですよね?」

と聞いてしまった。(笑)

*ー*ー*ー*ー*


正直言って、私、手術そのものよりも全身麻酔の方が怖かったんです。


だって全身麻酔って人工呼吸のために「気管内挿管」するんですよ!

挿管なんて医療ドラマとかで、ドクターがめっちゃ緊迫した顔で

「挿管します!」って言ったりする、あれですよね〜

考えるだけで怖い。。。


私、30年位前に歯医者で笑気ガスを吸わされてすごーく具合が悪くなったことがトラウマになってて‥


それ以来、麻酔注射以外の麻酔を使ったことがなくて、


「麻酔に対してすごく恐怖感があるんです!」

と話しました。


先生は丁寧に話を聞いてくれて、


「昔の笑気ガスは特に女性は吐き気などのが出ることがよくあったけれども、今は酸素を吸ってもらって点滴で麻酔を入れるので大丈夫ですよ。」


と言ってくれました。


「ガスマスクみたいのつけること考えるだけで、なんか息が苦しくなる感じです。」


と言うと、そのことも注意事項に書いてくれたみたいでした。


また胃カメラを飲もうとした時もなかなかうまく喉を通らなくて何回かやり直してやっと入った、と言う話をすると


「それは重要な情報ですね。マスクをとってみてください。」


と言われたのでとって、あーと大きな口を開けて見せました。


顎の形などを見て、顎が小さいので、そのせいで胃カメラが難しかったのかもしれないから麻酔の管を入れる時に少し工夫しますとおっしゃってました。

 さらに、ちょっと馬鹿げた質問かと思ったけれども、


「麻酔から目が覚めないなんて事は無いですよね?」なんて聞いてみちゃいました。

(ずっと前にそーゆー小説を読んだことがあったので 笑)


先生は馬鹿にした風もなく、


「目が覚めないと言う場合は、脳梗塞を起こしているとか他の原因であって、全身麻酔自体で会が覚めないと言う事はないですよ。」


とちゃんとに答えてくださいました。


*ー*ー*ー*ー*

この先生の態度には、医療従事者の端くれとしてとても教えられました。


検診の仕事で心電図をとってて、たまに受信者の方に、


「心電図って何の検査ですか?」


とか、


「やっぱりビリッとするんですか?」


とか聞かれると、

一瞬目が点になってしまったりしたけれど、次にそういうこと聞かれたら誠意を持ってちゃんとお答えせねば!と思わされた私なのでした。

もう一つ学んだ事は、


「疑問に思った事は何でも聞いていい。」


ということ。


もちろん聞きたいこと箇条書きに整理しておくとか、こちらの準備も必要だけれど、


「こんなことを聞いたら笑われるかな」

とか、心配しなくてもいいんですよね。


医療従事者はみんな最善の治療をしようとしてくれているので、こちらの情報提供という点からも疑問や不安なことを伝えるのは大切なことだということです。

【手術の前日】


手術の前の日には、手術で実際に麻酔を担当してくださる麻酔の先生が、いろいろなことを再度確認するために私のベットまで来てくれました。


私の麻酔に対する不安などは、きちんとその先生に申し送られていたので安心しました。

【手術当日】

いよいよ手術台に上がり麻酔をかける時、
私が酸素マスクを着けられることに不安があることを理解してくれていて、頭のほうにいる麻酔の先生は、その時つけていた不織布マスクの上から酸素のマスクを当ててくれました


「この方が精神的に気持ち的に楽ですよね。」


と言ってくれました。


実際それでとても気持ちが楽になったので、細かいところまで配慮してくれてとてもありがたかったです♡


「ゆっくり深呼吸をしてください。」


と、声をかけられました。


頭上右上の心電図のモニターの波形が正常なのを見て、ちょっと安心しました。(職業病?笑)

でも血圧の上が140になったので、ちょっと緊張してるな、と思って意識してゆっくり深呼吸を繰り返したのを覚えています。


途中から酸素マスクをぐっと顔に押し付けられて一瞬「えっ」って思ったけど、


麻酔科医さんに、また

「ゆっくり深呼吸を繰り返してください。」

と言われて、深呼吸に集中しました。


頭の中で、

「数を数えてくださいって言わないんだなぁ」と、ぼーっと考えているうちに意識がなくなったみたいです。

喉から管を抜かれる感覚で意識が戻りました。一秒ぐらいしか経ってない感じだったので、まだオペ室にいると思ったけど、もう病室のベッドに戻ってました。

【手術翌日】


手術の翌日、別の麻酔会の先生がベッドのところまで来て、術後の状態をチェックしてくれました。


痛み止めの麻薬が点滴でつながれてて、痛みが強い時は自分でボタンを押して鎮痛剤を増量できるようになっていました。


「え?麻薬?」って、

ちょっとひるみましたが、鎮痛のための麻薬で中毒になる事は無いので大丈夫だそうです。


すっごく痛かったので、私は3回使いました。

でも鎮痛剤を入れると、確かに入れると痛みは少し楽になるんだけど、変に体が熱くなってすごく目が回るので、そこで鎮痛剤の点滴は外してもらいました。


「手術室で何か気になる事はありませんでしたか?」と聞かたので、


「スタッフの皆さんがとても親切で安心できました。ありがとうございました。」と答えました。



*ー*ー*ー*ー*

大学病院だからかもしれませんが、至れり尽くせりな感じで、本当にすべての医療スタッフの方々には感謝しかないです!♡♡♡


と言うわけで長くなりましたが、全身麻酔のあれこれを書いてみましたー。



*ー*ー*ー*ー*

Before the hospitalization, I had counseling with an anesthetist. He explained to me the procedure of general anesthesia. To tell the truth, I was more afraid of being given general anesthesia than the operation itself. This is because I had a traumatic experience at the dentist many years ago. 

I was even afraid of being put a gas mask on my mouse. It would make me feel suffocated. I told the anesthetist about my fear. He took it seriously and assured me that    modern anesthesia is very good and everything was going to be well.


He shared this information with another anesthetist who was in charge of my anesthesia in the operation room. She allowed me to wear a paper mask under the oxygen mask. That way I was less scared and didn't panic. I appreciated their concern.


I also told him that when I got a gastroscopy exam, the doctor had difficulty inserting the camera through my throat.


The anesthetist told me it was    information. He examined my mouth and found that my jaw bones were a bit small, so they need to something to do about it.


The night before the operation, the anesthetist who was in charge of my anesthesia came to my bedside and explained the procedure once again. 

 Two days after the operation, another anesthetist came to my bedside and asked me about my condition. He also asked me whether I had any uncomfortable experiences in the operation room. I told him that every staff was very kind and that I appreciated it. I was very surprised by their concern.

 

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